「いつものように朝3時半に目が覚めて薄明るくなった湖をホテルの窓から観察していると、ここ二日間同様風がなく鏡のような湖面。 そして夜明け時なのに皆無といっていいほどのライズ。
おそらく今出撃しても魚たちの活性が上がるのは昼過ぎだろうと予測し、朝は釣りをせずボッケまで一往復半ほど散歩して朝5時時点の湖の状況をチェックしていた。魚が岸際に居そうな生命観はほとんどなく、この状態で釣りを始めても昼まで集中力がもたないだろうと予測し、今日の釣りは午後からスタートすることを決意した。
正午過ぎに小島前に入水。タイプ1のスローリトリーブ主体の攻めで1匹キャッチ。
その後ボッケの馬の背ポイントから小島方向にキャストして 2匹追加。 まんべんなくポイントを探るためジカタ方向へ移動。
すると間もなくして小型サイズのユスリカのハッチが始まり、魚たちが沖目で盛んにライズするようになった。
しかし魚たちはなかなか射程距離に近づいてこない。 このまま待つべきか? それとも次のポイントに移動すべきか? 過去と現実。 蘇る過去の入れ食いのシーン。
私は迷わずヤイタイ島に移動した。
ホテル側の水中岬にポジションして西方向と北方向から交互に吹いてくる風のタイミングを利用し、入れ食いモード開始。 タイプ2ラインの 5秒カウント前後であっという間に16匹の魚をキャッチ。
その後は夕方から合流した杉坂ファミリーのガイドをしながらコツコツと釣果を伸ばし、水場げ 30匹で今日の釣りを終了した。
島の岸際に戻ってくると今回初めて聞いたユスリカの大群の羽の音。
約二日間ほどの最悪の状態から今日の午後の阿寒湖は確実に上向いていると実感できた。 泉 」